皆さんは「エシカル」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがあるけど具体的にどういう意味なのかは分からないという方もいらっしゃると思います。
「エシカル」を知ることで、社会へ貢献できる一端を担えるとしたら興味が湧いてきませんか?
私たち一人一人の意識・行動が子供たちの未来を創ります。
それぞれの家庭が自分事として親子でエシカルへの取り組みを知り、賛同できるところから行動してみませんか?
目次
エシカルとは?
「エシカル」 とは、直訳すると「倫理的な」という意味ですが、地球環境や人・社会・地域に配慮した考え方や行動のことを言います。
例えば、人権的な権利は誰にでも与えられていて児童労働や労働搾取などを助長せず、助けを必要とする人々を支援するなどフェア(公平)な社会を築くこともエシカル消費に繋がる一歩と言えます。
私たちに欠かせない衣食住に関して「いつ、どこで、誰が、どうやって」生み出されているのかを知ることから始めてみませんか?
エシカル消費と私たちとの関係性
この世で生きている私たち全ての人が毎日何らかの消費をしています。
日々の暮らしで当たり前に行なっている買い物を通じて、地球環境や社会にプラスの影響を与えられるとしたら嬉しくありませんか?
毎日何となく選び行なっている買い方をほんの少し意識することで子供たちの未来に繋がる社会に貢献できる可能性があります。
それは不公正な世界の現状を知っていただくことから始まります。
あなたの生活にあるものを意識してみよう!
皆さんが毎日着ている洋服、お子さんの身に付けている洋服は、どこで、誰が、どのように作っているのか考えたことはあるでしょうか?
私たち消費者は店頭で洋服を手に取ることはあってもその裏側にある情報はほとんど知らないのが現状です。
もしその裏側で人や環境を犠牲にするような問題が起きていたらどう感じますか?
私たちは知らず知らずのうちに、買っていた商品の裏側を知らず、世界問題に加担している場合があるかもしれません。
洋服の原料となるコットンやコーヒー、チョコレートの原料となるカカオなど、多くのものは途上国で作られています。
その生産背景には、労働搾取や児童労働、環境破壊といった深刻な問題が潜んでいます。
私たち先進国の消費者が安いからと簡単に購入するファストファッションのブランドなども作られています。
「エシカル消費」の一つにフェアトレードがありますが、「公平・公正な貿易」という意味です。
つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」のことをいいます。
【実践編】エシカルを始めてみよう!
具体的に私たち消費者は、人・地球環境・社会・地域に配慮した行動をどのようにすればいいのでしょうか?
ここではヒントとなるポイントをお伝えします。
①コーヒーやチョコレートから意識してみる
コーヒーが毎日の日課になっている方でしたら、今日のコーヒーはフェアトレードのコーヒーを飲んでみたり、チョコレートが好きな方であればフェアトレードのチョコレートを楽しんでみるのもいいと思います。
私たち消費者が何を求めるかによって、企業は売れるものを生産するでしょう。そう考えると、私たち消費者が持つ1人1人の力はとても大きいのです。
私たちは「買い物」を通して、その商品に「投票」しているということを意識するといいのかもしれません。
②地産地消を心がける
難しく考えることはなく、地域野菜などを購入することで簡単に地域を応援するエシカル消費をすることができます。
地産地消という言葉はご存知の方も多いと思いますが、地元で取れた食材を手にすることで地域経済を潤し、生産者と消費者が共存することができます。
それから、地域の野菜を手にすることで消費者にとっても旬の食材を美味しくいただけるというメリットもあります。
③フェアトレード商品を意識してみる
もし近くのスーパーにフェアトレードの商品が置かれていない場合、「フェアトレード商品はありませんか?」など聞いてみたり、お客様の声として置いてもらいたいなどと希望を伝えるのもいいと思います。
大手スーパー・イオンはフェアトレードの商品を販売していますが、「フェアトレードを活用して、イオンの店舗をより多くの人が気軽に国際貢献に参加できる場にしてもらえませんか?」というたった一人の主婦の声から取り組みが始まったそうです。
一人一人の声や行動は大きいという結果ですね。
一人一人が社会を変えていくことが可能だということです。
④伝統工芸に目を向けてみる
皆さんのお住いの地域や生まれ育った地域には伝統的な工芸品が一つや二つあるのではないでしょうか?
伝統のものを大切に受け継いだり、手にすることで地域活性化に繋がったり、モノを大切にする意識を持つことができます。
改めて地域の伝統に触れることで子供たちの代にもその誇りをぜひ繋いでいきたいです。
⑤オーガニックコットンの洋服を選んでみる
服を購入する際、季節の変わり目など1着でもいいのでオーガニックコットン素材の製品を選んでみませんか?
「何を着るか」考え購入するだけでもエシカルの価値観を持っている証拠です。
日々の生活の中で「私にとっても心地いい」ものが「世界にとってもいい」ものとなってくれるような消費ができたら嬉しいと思いませんか?
親子でエシカル消費を生活に取り入れてみましょう!
エシカル消費って思っていたよりもすぐに始められそう!そう思っていただけたでしょうか?
身近にあるスーパーでも取り扱っていたりしますし、自分から声をあげることもできるということが分かれば今すぐにでも「買い方」に変化が起こります。
少しずつ親子で一緒に話し合ってみながら、なぜこの商品を買うのかなど考え実践していけるきっかけになれば嬉しく思います。
これからの子供たちにとって地球全体が優しさに包まれた未来になりますように。